子どもにとってより良い教育・保育環境を選んであげたいというのは、保護者の皆様に共通する願いです。幼いうちから英語の環境に慣れさせたい、個性が生かされる環境を選んであげたい、家庭や職場の近くに預けたいなど、家庭によってスクールを選ぶ理由は様々だと思います。
ここでは、保護者の皆様よりいただいた「イマジンを選んだ理由」をいくつかご紹介させていただきます:
- 子どもひとりひとりが尊重される環境
- のびのびと遊べるポジティブな環境
- アットホームな環境で身につける英語
- フレンドリーな環境
- 互いに育ち合える異年齢保育
- プロジェクト・アプローチを取り入れた教育
- 安心できるスクールと家庭の関係
- 少人数制(スタッフ1人に対する子どもの割合が高い)
- 経験豊かなスタッフ
- 通いやすい場所
ぜひ一度、イマジン・インターナショナル・プリスクールの魅力を体験しに、スクールへ足をお運びください。
プロジェクト・アプローチ
「プロジェクト・アプローチ(レッジョ・エミリア教育)」という教育手法は、北イタリアにあるレッジョ・エミリアという小さな町で生まれました。そこで行われていた町ぐるみでの幼児教育が、子どもの想像力や学習意欲を高める上で大変効果があるということが分かり、やがて多くの国でこの教育手法が取り入れられるようになりました。
子どもたちの身の回りには、色々な「なぜ?」「どうして?」があふれています。子どもの疑問に、どう答えてあげればいいのか?と保護者の皆様も一度は悩んだこともあるのではないでしょうか。
私たちは、子どもたちの底知れない好奇心や探究心から生まれる「なぜ?」「どうして?」を出発点とし、その答えをみつけていく「プロジェクト」を日々の保育に取り入れています。
プロジェクトはまず、子どもたちが「興味のあること・知りたいこと」から、研究テーマを探し、選ぶことから始まります。1つのプロジェクトは、数日から数週間、数ヶ月、1年と短期間で終了するものから長く続くものまで様々です。人数もまた、少人数で取り組むときと、クラス全体で1つのテーマについて学ぶときがあります。
子どもたちは、プロジェクトに取り組む中で「考える」「調べる」「見つける」「想像する」「話しあう」等の経験を通し、周囲のものごとの性質や関連性を理解すると同時に、研究スキルや自分のスタイルで表現する力も自然に身につけていきます。
1つのテーマを研究し、知識を獲得すると、そこからまた新たな疑問が生まれます。新たな疑問からは、また別のテーマが生まれ、さらなる知識の獲得へとつながります。
「疑問→仮説→検証→発表」のサイクルをスパイラル的に繰り返していくことで、子どもたちは好奇心を満たしていくとともに、学びのプロセスを身につけ、その興味の幅は無限に広がっていきます。
ここでは、具体例を交えながら、イマジンで実際におこなったプロジェクトをご紹介します:
プロジェクト[1]:テーマ「お金」
プロジェクトのテーマは、冬休み後の「お年玉」についての会話から引き起こされました。
子どもたちの「お金って何?」や「どんなお金があるの」という疑問から生まれ、日本のお金のデザインや種類の研究が始まりました。
子どもたちの関心は、日本のお金に留まらず、世界地図や図鑑を見て、他の国のお金を調べたり、見比べたりし、また昔のお金についても調べました。
「¥」や「$」のシンボルマークを学んだことから、子どもたちのモチベーションが上がり、コンビニや郵便局など様々なシンボルマークにも興味が出てきました。
「どんなお金を使いたいか?」という言葉が多くの子どもたちから発せられていました。
これをきっかけとし、自分たちでお金をデザインした「イマジンマネー」づくりやバッグ型のお財布づくりへと活動が発展しました。
このプロジェクトを通して、子どもたちの興味、関心が刺激されたのは明らかでした。
これまで、おままごとでは「品物を交換する」だけだった子どもたちが、プロジェクトで学んだことを取り入れた「お店屋さんごっこ」をするようになりました。
プロジェクト[2]:テーマ「ショッピング」
お金のプロジェクトを進める中で子どもたちからは「買い物」についての疑問・質問が多くみられました。
そこで、新たなテーマとして「ショッピング」を選び、プロジェクトの始めの段階では、お店屋さんごっこで物を買うことに触れてみることにしました。
お店屋さんごっこでは、先生がおもちゃに「50円」と「100円」の値札をつけました。子どもたちは10円・50円・100円のイマジンマネーを持っていました。
足し算がまだ出来ない子も、遊びを通して、あっという間に「100円の商品を買うには50円(玉)が二つ必要だ」ということが分かるようになりました。
値札の金額は少しずつ難しくなり、50円や100円ではなく「90円」の値札がつけられました。
90円の値札に遭遇した子は100円(玉)1つで買えるけど50円(玉)1つでは買えないことに気がつきました。また別の子は、100円(玉)1つで買うと10円(玉)のおつりが1つ貰えるということにも気がつきました。子どもたちは、お店屋さんごっこを繰り返す中で、おつりの仕組みもだんだんと理解できるようになっていきました。
お金や買い物についての知識を獲得し、お店屋さんごっこで自信をつけた子どもたちはプロジェクトのまとめとして「実際のお店で買い物をする」という体験をしました。
当時は消費税が5%でしたので、ひとり105円を握りしめ、実際のお店を訪れ、自分で商品を選びレジに持って行き、袋に入れてもらう(子どもによってはおつりももらう)という本物の「買い物」を成功させました。
プロジェクト[3]:テーマ「レストラン」
ショッピングプロジェクトの後、子どもたちは物を買う以外のお金の使い道について興味を持ちました。レストランに行く(=食事に対してお金を払う)という子どもたちの意見を採用し、イベントの1つとして「レストランでランチをする」ことにしました。
レストランでは文字が読める年長の子が、みんなにメニューを読んであげていました。すると、まだ文字が上手に読めない子どもたちは、メニューに書いてある文字に興味を湧かせました。後日、年長の子がリーダーとなって、レストランへお礼の手紙を書くことにしました。
他の子どもたちも文字に対するスキルを身につけたい意欲に満ちており、また、年長の子が文字を書いている姿にも興味があり、ここからクラスでは、年長の子だけでなく、年少や年中の子どもたちも一緒に、自分の名前を書く練習が始まりました。
子ども自身の好奇心からスタートした学び(あそび)は、子どもの視野を広げ、様々な発見があり、豊かな表現力生み出します。そうして楽しみを持って獲得した学び(あそび)は、やがて地理、歴史、算数、読み書きなど様々なスキルに繋がっていきます。
学習の基礎である「学ぶ楽しさ」を自然に身につけることのできるプロジェクト・アプローチは、幼児の学び(あそび)には、とても有効で画期的な教育手法であると私たちは考えています。